ぶつぶつ・・・。 修理工
ジャンルわけなんてできないですね。「ぶつぶつ」ですから・・・。
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No,1385

修理工

ひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅるひゅっ・・・・・
 メチャメチャ忙しい最中、必要な書類が出てこない。とにかく職員室ってのは、30分放っておけばどんどんと机の上にプリントがたまる。とりあえず必要な書類を整理していたところで、数分前から鳴り響いていた変な音が途切れた。
「( ・_・)ん?」
と振り向くと、そこには困った表情を浮かべた養護教諭が立っていた。
「(^▽^)あぁ、あの可愛らしい養護教諭ね。」
「(´ー`)そうそう・・・・・って、オマエ、今日、出てこなくていいから。」
 本校で使っているシュレッダーは十数年前のもの。歯だけで8万以上はする代物。しかも一度に更紙3枚ぐらいが限度の役立たずである。ここら辺一帯の学校は、どこもこれを配備している。
 10年も前になるだろうか?温暖化がどうこう騒がれた最中、個人企業の工業施設にとやかく言いたかった行政は、足下を掬われて反論されないためにまず学校から焼却炉をなくしてしまった。そして二酸化炭素の排出をどうにかしろって企業に言い渡した。しかしながらたいした変化もなく、モクモクと煙は上がり続けている。行政もそれ以上は何も出来なかった。
 迷惑を被ったのは学校である。確かに今は二酸化炭素排出削減を各家庭にも呼びかけている。一軒一軒では小さいものでも全世帯が一丸となれば大きな成果を出すだろう。その『全世帯』に比べて学校はどうだ?圧倒的に数は少ない。比率で言えば0に等しい。ところが個人情報満載の文書は一般家庭に比べれば桁違いに多い。結局たいした効果もないのに焼却炉が無くなって、変わって我々に面倒な作業が増えただけだった。
 当初は丸秘扱いの文書を市町村教委が各学校を回って集めていたのだが、今後も何年も続くその手間を省くために一斉にシュレッダーを配備した。10年も前だもの、一般家庭で使うような、一度に2~3枚ぐらいしかショリショリしない、でも1台14万ほどもする代物である。一度に5枚とか入れると、壊れる前に動かなくなる。全くもって役に立たない代物だった。前任校では2年で壊れた。しかしその後の対応は学校予算でなんとかしろということであった。騙し騙し使い続けて4年。どうにもならなくなって一度歯を交換した。8万以上取られた。もう二度と修理は無理と事務官に言われた。そのうちにどんどんシュレッダーの価格が下がり、学校にある物の数十倍高性能なシュレッダーが4~5万で買える時代になった。そんな中、あのばばぁ(しばらく出てこなかったから、どの色使っていたのか忘れちゃいました)が退職する際に、校長室で使っていた私物を提供してくれた。ばばぁが初めて役に立った時だった。フロッピーディスクですら粉砕してくれる代物だった。
 2年の月日が流れ、昨年赴任した現在の学校。未だに以前のろくでなしシュレッダーを使っていたのだった。そのシュレッダーが悲鳴を上げていたのがあのひゅるひゅるひゅる・・・だったのである。
「(´△`)えぇ~、動かなくなっちゃった・・・・・。」
可愛らしい養護教諭が困り果てている。
「ヾ(。`Д´。)ノ彡出てくんなって!」
 可愛らしい養護教諭が困り果てている。完全な修理は出来ないにしても、このシュレッダーとは長い付き合いだったのでちょっと掃除をしてやる。要領は簡単、蓋開けて下から鉛筆でシュレッダーの歯の間をシャカシャカするだけ。詰まりに詰まった紙くずがゴボゴボと落ちてきて、またシュレッダーは復活する。
「(^▽^)良かったぁ~。」
 特に会話もせず、無言で自分の仕事に戻る自分。

ひゅるひゅるひゅるひゅる
 変な音をさせながらもとりあえずは動いているシュレッダー。そこに養護教諭がとどめを刺した。古くなった大昔のシュレッダー。一度に3枚は厳禁であったところに5枚入れおった。
「K・・・・Ktaro先生ぇ~、出番ですぅ~。」
 人間とは面白いものである。普段はこういう事には一切耳を貸さない。日頃働いていて耳に聞こえてきた物事に対し、完全なる解決策を情報として持っていないときにはその話に入ってはいかない。ところが何故か今日はまた自分の席を立ち、もう一度先ほどの処置をしてみる。可愛らしいからね(´ー`)。しかしなんとなく違和感を感じた。大昔に買われたシュレッダー。性能は低いが高い。すぐに目詰まりをする。だから止まる。その目詰まりを実力行使で排除するわけだが、鉛筆でシャカシャカやってもあんまりクズが落ちてこないのである。止まっちゃったときにこれをやると落ちてくるクズの量は心得ている。この7~8年、何度もシャカシャカやってますから。ところがちょっとしか落ちてこない。
(こりゃ、寿命かな・・・・・)
と思ったところに教頭さんが
「とうとうダメになりましたか。」
とやってくる。
「これで教育委員会に言えば新しいのが・・・・・」
「無理!」
可愛らしい養護教諭の言葉を遮ってまで無理という私。
「シュレッダーって結局ゴミを出すでしょう?だったら熔解処分の方がいいんですよ。『金庫に溜めておいて後で我々が回収するから』ってのが教育委員会の言い分。ただし大量に出るのをよそに、年に1度か2度しか集めに来ないけどね。とにかく、金、ないんだよ。」
「(;´д` )そんなもんなんですかぁ~・・・・・」
 そんな養護教諭を見ていると、なぜだかこの老体のシュレッダーにまで情がわいてきてなんとかしてあげたくなる。
「ドライバー、貸してください。」
事務官からドライバーを借りて分解掃除を試みる。コレまでに一度は経験したことがある。前任校でもどうにもならなくなったときにやった。別に私は機械に強くも何ともない。た、前回は分解しても元の形に戻すことが出来た。
「( ´△`)そんな、開けちゃって大丈夫ですか?」
「どうかなぁ。前は元に戻ったけどね。教頭!もう、戻らないかも知れないけどいいっスか?」
span style="color:#6600ff">「もう~、これが使われている自体すごいことなんだから。いいですよ。やっちゃってください。」
「ホォゥ~、Ktaroさん、やるもんですな。」
途中から校長も加わる。
 ネジを6本外してシュレッダー上部の覆いを外すと衝撃的な場面が現れた。
「(;゜0゜)えぇ~!?」
 中にあった鉄板が紙くずによって押し曲げられ、その空洞にどんどん紙くずが溜まりこんでいって二進も三進も行かなくなっていたのである。とりあえずはそのひん曲がった鉄板を外して叩いてまっすぐにする必要があった。
「((o(^-^)o))・・・・・」
 養護教諭が期待の目で見つめる。顔が近い。最近虫歯を気にしている私は呼気が彼女に吸われるのが気になって
「とりあえず休憩していてください。見つめられるとやりづらいですから(^~^;)ゞ 」
「(;゜0゜)あっ、ハイ。」
と、ちょっと離れてもらう。
((; ̄Д ̄)虫歯が無くて暗闇で周りに人がいなかったら・・・・・)
と心の中で残念がる私であったが、もしも暗闇で周りに人がいなかったらこの状況にはなっていない。
 玄翁やらなにやら必要だと感じたのでシュレッダーごと技術室に運び込んだ。無事、ひん曲がった鉄板を外し、叩いてまっすぐに直す。周りの隙間にも入り込んだクズを全部掻き出して部品を元に戻そうとするが、今度はねじ穴があわない。隙間に紙くずが入り込んで使い続けたために、全体がゆがんでいたのである。ネジを外してしまったために曲がった部分は曲がったまま。玄翁で叩いて戻そうにもその外側にはプラスティックのボディが邪魔をしている。ボディを外そうと試みたが、目に見えるネジを全部外したところで溶接されていることに気付く。
「(; ̄Д ̄)こりゃ、あかんわ。」
とか思ったりもしたが、ココまで分解したのである。叩きたいところとボディの間の隙間に鉄ヤスリを差し込み、片方を抑えてもう片方を玄翁で叩き続ける。5分ほど叩き続けてようやくその部分のゆがみが直る。曲がりを直した鉄板を元に戻す。それは6個のネジでとめられていたのだが、5個とめたところで最後の1個がどうにもはまらない。あり得ないほどにゆがんでいるのである。
(とりあえず元の姿に戻ればいっか・・・・・)
残った1個のネジを見なかったことにして、着々と元に戻していく。いくつか部品を外してわかったのだが、この『クズ』が隙間に入り込んだことによって、アチコチがかなりゆがめられており、ネジがあるはずの部分にネジがないってところが3カ所ほどあった。つまりもう、コイツは素人の手でどうにかなる代物ではないのだ。
 全てを元通りにして職員室に戻る。電源を入れて
「(´ー`)さぁどうぞ。」
緊張の一瞬だ。養護教諭が紙を1枚入れてみる。
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
 うんともすんとも言わない。
「Ktaro先生にお願いする前に『バキッ』って言ったんですけど、あれ、何でしたか?」
 そんなこと言われても、今の分解作業で何かが折れているとか、そんな物は見つからなかった。とりあえず紙を差し込む隙間を覗いてみると、中央にあるべきセンサーが見あたらない。この『センサー』とは、紙が入ったことを認識してシュレッダーが動き出す『センサー』である。差し込み口のほぼ中央にある。そこが何やら空洞になっている。もう一度上の蓋だけ外してみると、あるはずのセンサーの部分がもぬけの殻。更に上蓋を持ち上げるとセンサーらしき物がブラーン・・・・・。
 仕組みが実にややこしいのだが、シュレッダーの中には紙を粉砕する歯がある。その歯の間には紙くずが詰まりやすいらしく、歯と歯の間にプラスティックの部品がかみあわさっている。それによって歯の間に詰まったクズをかき落とすのである。ところが何らかの原因によってそのプラスティック部品が、歯の回転によって上に押し上がってきた。それによってセンサーがへし折られて、養護教諭の言う『バキッ』だったのである。
 まずはセンサーを所定の位置にアロンアルファーでくっつけた。そして押し上がってきたプラスティック部品を戻そうとしたが戻らず。例え戻ったとしてもまた、歯が回転したときに押し上げられてくるはず。なのでセンサーを破壊したあたりのプラスティック部品を全部ペンチで引き抜いた。もう『直す』ではなく、『とりあえず動け』になっていた。
 そうやってなんとか全体の見かけを元に戻して再度紙を投入。結果は
・:*:・゚( ̄∀ ̄*)。・:*:・
・:*:・゚( ̄∀ ̄*)。・:*:・
 動きましたよ。しかも、あの変な音であるひゅるひゅるとか一切言わない。
「また壊れたときには、Ktaro先生、頼みましたよ。」
「( ̄o ̄) ムリッ!」
校長の一言を一蹴し、自分の仕事に戻る。かなり破天荒な修理をしたのだもの。次に止まったときはもうおしまいだと思っている。それでも後ろからは軽やかなシュレッダーの音が聞こえる。見ると養護教諭は1枚ずつシュレッダーに紙を入れている。快調に動き続けるシュレッダーの音を聞きながら、私は自分の仕事を進めた。ところが・・・・・
ギッ・・・・・・・・・
 止まったのである。
「(´ー`)もう限界だったかな?」
「ヾ(´▽`;)ゝ 調子に乗って5枚入れたら止まっちゃいました。」
(▼皿▼メ)何やってんだ?おめぇっ!?

 そんな今日一日。自分の仕事は全く終えずに帰宅したKtaroでした。
【2009/06/18 19:50】 今日のぶつぶつ | トラックバック(0) |
コメント(2)
愛里/ Ktaro/ 
comment
♥  
Ktaroさん、修理お疲れ様です!
可愛い先生、破壊魔ですね(・ω・`)
確かに1枚で順調に行ってたら、調子に乗ってどれくらいまで行けるんだろう?(ワクワク)な気持ちになりますが…。

【2009/06/28 12:37】 url[愛里 #OdXeW056] [ 編集]
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♥  To 愛里さん
 可愛いったって30過ぎてるんですが、でもなんかね。私にしてみれば二十歳の時の小学生ぐらい歳が離れているわけで・・・・・。
 先日、用務員さんに頼んで分解してもらいました。とりあえずは動いているようです。最初から頼んでいれば、私が破壊しなかったら、もう少しまともな姿に戻っていたかも?

【2009/06/28 18:03】 url[Ktaro #xs9SEtpE] [ 編集]
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